ホーム疾患別案内疾患別:膝疾患・膝関節手術

※一部動画がございます。MP4形式のソフトにてご覧ください。

人工膝関節置換術を受ける方

手術を予定している患者様へ

様々な取り組みを、ご紹介します。

<可動域>術前の可動域など様々な要素が影響しますが、正座ができる人工関節も可能となってきました。
それに伴って新たな問題点 も見つかっています。
(参考:S.Maeno et al. CORR 452. 265-269. 2006)

<術中出血>手術中の出血を減らすため、出血を減らすお薬を手術最後に使う工夫がされています。
(参考:前野晋一他、人工関節学会誌38, 348-349, 2008)

<素材>話題となっています新しいオキシニウムという素材の人工関節の調査も致しました。
(参考:C.Hui, S.Maeno et al. JBJS(Am) 93A, 624-630, 2011)

<疼痛コントロール>術後の痛みの軽減の工夫もしています。

<分析>
人工膝関節置換術後の関節液の分析を行なっております。
(参考:Y.Niki, S.Maeno et al. Biomaterials 27(8), 1558-65, 2006)

実例紹介

前野は、自身の伯父の両膝に人工膝関節置換術を施行しました。
右は、術後5ヵ月で御嶽山(3067m)を登頂した際の伯父の写真です。
タイム、登り2時間54分下り1時間40分は、手術前と既に遜色ありませんでした。
さらに、術後8ヵ月で八方尾根にスキーに行っております。
さらに3年後、76歳で左膝も手術施行、術後73日でスキーに行っております。
添付の動画は第50回 日本人工関節学会(2020)で発表致しております。

膝蓋大腿関節症

「おサラ」の人工関節(PFA)

変形性膝関節症

人工膝関節単顆置換術

術後成績

人工関節置換術後の回復具合の調査は、あまりされておりません。
2013年、2014年の世界人工関節技術学会および日本人工関節学会で、 人工関節術後の機能回復をテーマに、発表して参りました。
抜粋しますと、人工関節術後の静的・動的バランス能力、歩幅、歩行速度、動き、などは 術後1週間で最低になるものの、以後経時的に回復、3−4週間で術前のレベルを超え、経時的に術後半年は少なくとも改善して行くことが分かりました。
一方、術前の変形度合いが強いほど術後の膝機能の回復率はよいことも分かりました。

前十字靭帯再建術を受ける方

手術を予定している患者様へ

この手術に関し、世界の膝の教科書であるInsall and Scott “Surgery of the Knee”の執筆にも携わっております。
(参考:C.Hui, S.Maeno, LA.Piczewski. Insall and Scott “Surgery of the Knee”, Chapter 43, 393-402, 2011)

手術後のリハビリプロトコール
前十字靭帯損傷は再受傷も大変多く、予防が大切です。
前十字靭帯損傷の受傷予防に役立つとされている運動プログラムがあります。

膝蓋腱を用いた再建術の患者様は、術後15年の経過を調べております。
(参考:C.Hui, S.Maeno, et al. Am J Sports Medicine 39, 89-98, 2011)

以下は、関節鏡を用いて、再建靭帯を通す様子の動画です。

前十字靭帯損傷

ハムストリング腱

前十字靭帯再建後

膝のボス、Dr. L.A.Pinczewski(左)と、靭帯手術1万件記念ケーキ(右)

関節鏡・半月板手術を受ける方

手術を予定している患者様へ

日帰り手術が可能となるよう、術後の痛みのコントロールも工夫しております。

以下は、関節鏡下半月板縫合術の動画です。

膝蓋骨脱臼の手術を受ける方

手術を予定している患者様へ

内側膝蓋大腿靭帯再建術に対する取り組みとしては、低侵襲手術を目指し、新しい取り組みを行っております。
(参考:S.Maeno et al. KSSTA 18(2), 157-160, 2009)

膝蓋骨脱臼X線

脛骨高位骨切り術を受ける患者様

手術を予定している患者様へ

465例の、同手術術後9-17年の成績も調査致しました。(オーストラリアの整形外科学会)
(参考:C.Hui, LA.Piczewski, S.Maeno, COA/CORS Annual Meeting, 2010)

膝周囲骨折の手術を受ける患者様

膝蓋骨骨折に対しては、世界で初めて関節外関節鏡を併用した低侵襲手術についてArthroscopyという雑誌の分派のArthroscopy Techniquesという雑誌などに論文を載せています。
(参考:S.Maeno et al. Arthroscopy Techniques 2(3), e275-e279, 2013,
    前野晋一他、整形外科Surgical Technique 3(5), 602-607, 2013)


また、膝蓋骨骨折に対して、分かりやすく看護師向けの雑誌も執筆しております。
(参考:前野晋一、整形外科看護17(8), 789-794, 2012)


脛骨顆部骨折に対しても関節鏡を用いた低侵襲手術を実現しております。
(参考:前野晋一他、整形外科61(11), 1225-1228, 2010)

治療後 従来の骨折の手術創(他医)

治療後 吊り上げ式の骨折手術創

その他の手術について

世界に先駆けて、関節外にも関節鏡を用いて手術をできる道具と術式を開発しております。
有痛性分裂膝蓋骨障害や、反復性膝蓋骨脱臼に対する手術は、この関節外関節鏡を用いることで、低侵襲に確実に行うことを可能にしております。

吊り上げ式関節鏡についてArthroscopyという雑誌に論文を発表しています。
(参考:S.Maeno et al. Arthroscopy 24(12), 1426-1429, 2008)


上記手術に関し、Modern Arthroscopyという英語の教科書の一章も執筆しております。
(参考:S.Maeno, et al. Modern Arthroscopy, Chapter 13, 273-284, 2011)

同じく、バネの張力を利用して関節外関節鏡を行う手技を世界で初めて行っており、Arthroscopyという雑誌に論文を載せています。
(参考:S.Maeno et al. Arthroscopy 26(11), 1551-1555, 2010)

従来の骨片摘出の創(他医)

吊り上げ式筋解離術の創

大腿骨外顆

外側過緊張症候群(Excessive Lateral Pressure Syndrome :ELPS)

膝骨折

症状や手術などご不明な点は、お電話にて前野整形外科までお問い合わせください。

TEL 089-948-1118